医療法人 榎本内科

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甲状腺疾患について

甲状腺について

 

甲状腺はのど仏の下、気管の前にある臓器です。形はH型、よく蝶のような形をしていると例えられます。15g程の小さい臓器ですが、代謝を調節する甲状腺ホルモンを作り、分泌するという極めて重要な役割を担っています。

 

甲状腺疾患について

 

状腺疾患の頻度は高く、一般外来を受診される方でも10人に1人の割合で甲状腺疾患がみつかるという報告もあります。主な病気は、甲状腺ホルモンが多い状態である甲状腺ホルモン中毒症、甲状腺ホルモンがたりない状態である甲状腺機能低下症、甲状腺の腫瘍などがあります。

 

甲状腺ホルモン中毒症

 

甲状腺ホルモンが何らかの原因で多くなっている状態です。代謝が活発になりすぎて、ドキドキが続く、食事はしっかりと摂っているのに体重が減る、汗をよくかく、手の震え、下痢、イライラ感など様々な症状が起こります。原因は甲状腺ホルモンをどんどん作るようになってしまうバセドウ病と、甲状腺が感染などで破壊されることによって甲状腺ホルモンが漏れ出してしまう破壊性甲状腺炎などがあります。バセドウ病と破壊性甲状腺炎は治療法が全くことなりますので、診断をしっかりとつけることが大切になります。
当院では採血、甲状腺エコーを行いしっかりと鑑別を行い最適な治療を選択していきます。


 

甲状腺機能低下症について

状腺機能が低下する状態で、主な疾患には橋本病があります。甲状腺ホルモンが低下することで代謝が低くなり、寒がりになる、声が低くなる、体重増加、物忘れ、関節痛など様々な症状が起こります。またコレステロールが高いといわれた人には実は甲状腺機能低下症が隠れていたということもよくあります。気になるようなことがあれば気軽にご相談ください。


 

甲状腺の腫瘍について

良性腫瘍から悪性腫瘍まで様々です。採血や甲状腺エコーを行い、腫瘍の形状などから良性か悪性化を判断します。悪性が疑わしい場合は穿刺吸引細胞診という精密検査が必要です。注射針を刺して細胞を採取しがん細胞がないかどうかを判定します。当院ではエコーを行い悪性度が疑わしい場合は速やかに総合病院に紹介して穿刺吸引細胞診を行っていただいています。
喉がはれてきたなどの症状がある場合はご相談ください。

甲状腺Q&A

 

Q.甲状腺に病気がある人は昆布がダメだと聞いたのですが?
 

A.甲状腺ホルモンの材料にヨードが使われます。昆布などの海藻類にはヨードがたくさん含まれており大量に、かつ日常的に摂取すれば悪影響がある可能性はあります。しかし、日常生活でふつうに食べる分には全く問題ありません。根昆布をおやつとして毎日食べたりなどをしなければ大丈夫です。もちろんヨード卵を食べて問題ありません。
 

Q.甲状腺が不妊に関係すると聞いたのですが?
 

A.甲状腺機能低下症があると不妊の原因になることがあります。また妊娠しても胎児の発育にも悪影響がある場合もあります。妊娠前に検査を受けることをすすめます。
 

Q.バセドウ病や橋本病は遺伝するのですか?
 

A.バセドウ病も橋本病も遺伝の影響があるといわれています。ただ確率はそこまで高くないので過度な心配は不要です。思春期や妊娠時、妊娠後などで発症・増悪しやすいので、体調変化などがあれば検査を受けることが大切です。
 

Q.バセドウ病の治療中です。気をつけることはありますか?
 

A.ホルモンが安定するまでは過度な運動などは控え安静にすること、またメルカゾールやチウラジールなどの薬を飲まれている場合ですが、38度以上の発熱や激しい喉の痛みがある場合は必ず医療機関に受診し薬の治療を受けていることを伝えましょう。禁煙も非常に大切です。たばこを吸うことでバセドウ病の治療薬が効きにくくなりますし、バセドウ病眼症といって目が飛び出るような病気が発症しやすくなります。
 

Q.甲状腺が脱毛の原因になると聞いたのですが?
 

A.甲状腺機能低下症が脱毛の原因になることはあります。
 

Q.甲状腺の癌は遺伝しますか?
 

A.ごく一部を除き遺伝性はほとんどないと言われています。